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アイドルを探せ (吉田まゆみ) ひとり暮らしを始めたばかりの女子大生知香子を取り巻く男女の恋物語をポップにまとめた快作。常にトレンディドラマの先を行き、イラストとし見ても最先端を行く吉田作品にあって、最もメジャーで、男性にも入りやすいのがこれだ。女性の本音が見える、等身大の恋愛感覚は、いつの時代も新鮮に伝わるはず。 |
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ツルモク独身寮 (窪之内英策) 家具工場で働く正太を取り巻く個性的キャラによるコメディードラマ。ソツのないギャグと、しっかりした感情表現のミックスぐあいが小気味いい。おそらく作者の実体験が生きているのであろう、私小説的な味わいもなかなか。実は背景は全部フリーハンド(定規を使わないこと)。そんな心意気も作品の質を高めている。 |
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めぞん一刻 (高橋留美子) とにかくこの人の登場で漫画が変わってしまった。一時は亜流が溢れてたし、コスプレ文化もラムちゃん以来脈々と続いているし…。ギャグ漫画でありながら、心に切々と伝えるものがあって、身近で、絵もフレッシュで…。身近、という意味ではこの「めぞん一刻」が最高。うじうじ五代くんの負け犬根性が共感を呼ぶ。 |
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ストップ!! ひばりくん! (江口寿史) 単純明解に、かわいくありたいから女の子になっちゃったひばりくん。小悪魔のようなその振る舞いも、かわいさを強調するものでしかない。女の子を描かせたら日本一の江口さんが一番伸びた頃の作品だけに、絵の隅々にまで魅力がみなぎる。男の子だってかわいくありたい。当時は斬新な発想も今じゃ当たり前? |
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私を月まで連れてって! (竹宮恵子) ミュージカルを思わせるポップな雰囲気が漂うSF・ラブコメディ。どう見ても子供、の超能力美少女ニナと宇宙飛行士ダンが織り成すかわいい世界がいい。要はあの「奥様は魔女」の焼き直しなんだけど、それを凌駕しているのがニナのキュートさ。SFセンスも十分に効いて、やるな竹宮さん!と拍手を贈りたくなる。 |
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みゆき (あだち充) 女の子がかわいい!だけで漫画が成立するようになった記念碑的キャラが、この2人のみゆき。一人はいきなり押しかけて来て、一緒に住むこととなる妹。もう一人は憧れの同級生。こんな女の子たちとなら誰だって一緒にいたい。男の子の夢だよね。いかにも身近そうな女の子をヒョイと描いてしまえる充さんはすごい。 |